さくら「ねぇ、住宅ローンの金利が上がってるって聞いたんですけど、これって大変なことなんですか?」
私「めちゃくちゃ大変だぞ! 特に変動金利でローンを組んでる人には衝撃的なニュースだな。」
さくら「えっ、変動金利ってなんですか?」
私「簡単に言うと、借りたときの金利が固定じゃなくて、経済の状況次第で変わるローンのことだ。例えば、5年前に0.4%の低金利でローンを組んで安心してた人が、今の金利上昇で返済額が増えて焦ってるって話さ。」
さくら「えっ、それってローンを組んだときは毎月15万円の返済だったのに、気づいたら増えてるってことですか?」
私「その通り! 例えば2019年に6000万円弱のローンを組んだ人は、金利が上がったせいで2024年秋には毎月5000円増えたんだ。」
さくら「5000円って小さい額に思えるけど、何十年も続いたら大きな負担になりますね…。」
私「そうそう、金利が1%上がるだけで総返済額が200万円以上増えることもあるんだ。」
さくら「ええっ!? そんなに!? じゃあ、どうすれば負担を減らせるんですか?」
私「そこで出てくるのが繰り上げ返済だ!」
繰り上げ返済とは?
さくら「繰り上げ返済って、どういうものなんですか?」
私「簡単に言うと、毎月の返済とは別に、前倒しで元金を返すことだな。これをやると、将来払うはずだった利息を減らせるってメリットがあるんだ。」
さくら「なるほど! じゃあ、ガンガン繰り上げ返済すればローン地獄から脱出できますね!」
私「まぁ待て、話はそんなに単純じゃない。繰り上げ返済には2つのタイプがある。」
期間短縮型:毎月の支払額は変えずに、ローンの完済時期を早める
返済額軽減型:完済時期は変えずに、毎月の支払額を減らす
さくら「どっちがいいんですか?」
私「**完済時期を早めたいなら『期間短縮型』、月々の負担を減らしたいなら『返済額軽減型』**って感じだな。」
繰り上げ返済の効果を計算してみた
さくら「じゃあ、実際にどのくらい効果があるんですか?」
私「例えば、30代の世帯の平均預貯金が825万円ってデータがある。これの半分、400万円を繰り上げ返済に充てた場合の試算をしてみよう。」
期間短縮型の場合 → ローン完済が4年早まる+利息が約190万円減る
返済額軽減型の場合 → 毎月の返済額が下がり、利息が約90万円減る
さくら「えっ、どっちにしても100万円くらい得するじゃないですか! 繰り上げ返済って最強じゃん!」
私「そう思うだろ? でもな、繰り上げ返済にもデメリットがあるんだよ。」
繰り上げ返済の落とし穴
さくら「えっ、そんなにいい方法なのに、デメリットがあるんですか?」
私「あるんだよ。例えば、こんなケース。」
繰り上げ返済したら、金利がさらに上がってしまい、結局毎月の返済額が増える
まとまったお金を使いすぎて、手元の資金が足りなくなる
そもそも金利がそんなに上がらなかったら、繰り上げ返済しなくても大丈夫だった
さくら「たしかに…お金をガツンと返しちゃうと、急な出費に対応できなくなるかも…。」
私「そうそう、だから繰り上げ返済するなら手元にある程度の現金は残しておくことが大事なんだ。」
さくら「じゃあ、全部繰り上げ返済するんじゃなくて、適度にやるのがポイントなんですね?」
私「その通り! あとは、金利がどれくらい上がるのか、将来の収入はどうなるのかを見極めながら計画的にやるのが大事だ。」
まとめ
さくら「じゃあ、結論をまとめると?」
私「よし、こうだ!」
金利が上昇すると住宅ローンの返済額が増える(変動金利の人は要注意!)
繰り上げ返済をすると、支払う利息が減る(期間短縮型or返済額軽減型を選べる)
ただし、繰り上げ返済しすぎると資金不足になる可能性もあるので注意!
さくら「ふむふむ…じゃあ、私はローンを組むときは金利の動きに注意して、慎重に計画を立てます!」
私「よし、それが正解だ! …って、お前まだ家買う予定ないだろ?」
さくら「まぁ、そうですけど(笑)」