「トランプ外交の真の姿――大国主義とそのリスク」

さくら「ねぇ、トランプ元大統領がまたすごいことを言ってるらしいですよ! なんか、**『世界は大国が仕切るものだ』**とか…?」

私「そうそう、彼の外交スタイルはまさに**“新ヤルタ主義”**って言われてるんだ。」

さくら「ヤルタ…? なんか聞いたことあるような…?」

私「第2次世界大戦末期にアメリカ・イギリス・ソ連の首脳が、戦後の世界の勢力圏を決めるために開いたヤルタ会談のことだよ。」

さくら「なるほど! つまり、トランプさんは今の世界でも大国同士で仕切ればいいって考えてるんですね?」

私「その通り! だから、ロシアはウクライナを侵略した悪い国なんだけど、同時にウクライナ停戦をまとめるための重要なプレイヤーとして扱われるわけだ。」

さくら「えっ、それってつまり…**『侵略はダメだけど、交渉には使える』**みたいな…?」

私「まあ、そんな感じだな。大国は取引の相手として認められるけど、小国はその決定に従えって考え方なんだ。」

トランプ流「小国は口を出すな」主義
さくら「ええっ!? じゃあ、ウクライナのゼレンスキー大統領が『こんな条件じゃ停戦できない!』って言ったら?」

私「トランプはブチ切れて、一時的にウクライナへの軍事支援を凍結したよ。」

さくら「えっ…!? ちょっと、怖すぎません!?」

私「それがトランプ流外交の怖いところなんだよ。大国が仕切る、その他の国は従うべきっていう発想だからな。」

さくら「じゃあ、日本とか韓国みたいな同盟国も、安心できないってことですか?」

私「残念ながら、その通りだ。トランプは、同盟国には貸しがあるって思ってるから、対等なパートナーとして見ていない。」

さくら「ああ…だから、また『日本はもっと防衛費を払え!』とか言い出しそうですね…。」

「トランプ太陽系」とは?
さくら「でも、アメリカって民主主義の国ですよね? そんな独裁っぽいことが許されるんですか?」

私「それが…トランプの政権運営の構造を見てみると、まるで太陽系みたいになってるんだよ。」

さくら「…太陽系?」

私「トランプが太陽で、その周りを閣僚や補佐官という惑星が回っている。でも、太陽に逆らうと吹き飛ばされる。」

さくら「えぇっ!? つまり、トランプさんに意見する人がいないってことですか?」

私「そういうこと。みんな、トランプのご機嫌取りに必死なんだよ。」

さくら「え…ちょっとヤバくないですか、それ…?」

トランプ流外交のリスク
私「最大の問題は、こういう構造になると誰もブレーキをかけられないってことだ。」

さくら「どういうことですか?」

私「たとえば、トランプは演説で**『パナマ運河を取り戻す!』『グリーンランドを手に入れる!』**とか言ってるんだけど、普通のアメリカ大統領なら『冗談だろ』で終わる話だよな?」

さくら「はい、さすがにそんなことできないですよね?」

私「でも、今のトランプ政権には**『それはまずいですよ!』って言える人がいない**んだよ。」

さくら「えぇ…!? じゃあ、思いつきで本当に実行しちゃう可能性もある…?」

私「そういうこと。しかも、対中強硬派とか色んな派閥があるように見えて、実際にはトランプを抑えられる勢力はない。」

今後のトランプ政権と世界への影響
さくら「…じゃあ、このままいくとどうなるんですか?」

私「一番怖いのは、トランプが権力を持ちすぎて、間違った判断をしても誰も止められないことだな。」

さくら「あ…それって、中国の習近平みたいな…?」

私「お、鋭いな! 習近平は絶大な権力を持ってるけど、それゆえに耳の痛い情報が入ってこない。結果、判断ミスをしやすいっていう話がある。」

さくら「えっ、アメリカもそのリスクがあるんですか?」

私「トランプは選挙で選ばれるから習近平とは違うけど、強大な権力を持ちすぎると誤った判断をするリスクが増えるってのは同じだな。」

さくら「じゃあ、私たちはどうしたらいいんですか?」

私「まずは、トランプの外交がどういうものかを正しく理解することだな。そして、世界の動きを冷静に見ていくことが大事だ。」

さくら「…なんだかすごく怖くなってきました。でも、しっかり情報を見極めることが大事ですね!」

私「その通り! ‘情報の洪水’ に飲み込まれず、冷静に判断することが大切だぞ。」

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