―― 中年男性「私」と若い女性「さくら」の会話
さくら「ねぇ、死んだ後も脳が活動するって知ってます?」
私「ん? 何の話だ?」
さくら「ミシガン大学の研究で、心停止後も脳波が動いてた人がいたらしいんですよ!」
私「マジか!? それって、死んでるのに意識があるってことか?」
さくら「研究者は ‘もしかしたら意識が保たれてたかも’ って言ってるんです!」
私「うわぁ…じゃあ、‘あ、俺、今死んでる!?’ って気づく可能性も?」
さくら「そうかもしれないですよ!」
私「やめろよ…怖すぎるだろ、それ…」
さくら「でもね、この脳波が本当に意識なのかはまだ分かってないみたいです。」
私「そういうのって、測定ミスの可能性もあるんじゃないの?」
さくら「秋田大学の先生も ‘ノイズかもしれない’ って言ってるんですよ。」
私「やっぱりな…簡単に ‘死後の意識発見!’ とはいかないか。」
さくら「でも、似た研究が他にもあって、心停止後に脳が ‘再起動’ することもあるとか…。」
私「脳って一回止まっても復活するのか!? すげぇ…」
さくら「生き返るわけじゃないけど、活動が戻ることがあるらしいんです。」
私「それって ‘ゾンビ脳’ じゃないか!?」
さくら「やだ、そんなホラー映画みたいな言い方しないでくださいよ!」
私「でも実際、‘死’ ってそんなパッと切り替わるもんじゃないんだな。」
さくら「はい。専門家の間では ‘死はゆっくり進行する’ って考えが主流らしいですよ。」
私「じゃあ ‘死の瞬間’ って概念自体が間違ってるのかもな。」
さくら「法的には ‘死亡宣告されたら死’ ですけど、体の中では色々動いてるかもですね。」
私「なるほどな。人間、死んでもまだ体は ‘粘ってる’ んだな。」
さくら「そう考えると、死って意外と ‘長い旅路’ なのかもしれません。」
私「まさに ‘死ぬまで生きる’ って感じだな…。」