さくら:ねえねえ、「フルローンOK」とか「オーバーローン可能」って広告見るけど、ホントにそんなうまい話あるの?
私:うまい話にはカラクリがある。でも、ちゃんとした条件がそろえば現実的に可能なんだよ。
💡 フルローン・オーバーローンの違いって?
私:まず言葉の整理からだな。
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フルローン=「物件価格+消費税」まで銀行から借りられる
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オーバーローン=「物件価格+諸費用(登記・仲介手数料など)」も含めて借りられる
さくら:へぇ〜つまり、自己資金ゼロでも買えるってこと!?
私:表面上はそう。でも当然、金融機関が慎重になるから条件付きなんだ。
✅ 借りられる条件はこの2つ!
① 物件の担保評価額 > 物件価格
私:たとえば3,000万円の物件でも、銀行の査定で「評価3,500万円」なら、
フルローンどころかオーバーローンの可能性が出てくる。
さくら:えっ、じゃあ「相場より安く買えた」ってことがカギ?
私:正解!いわゆる“指値成功”や“掘り出し物件”だと、評価が価格を上回ることがある。
② 買主の「信用貸出枠」が大きいこと
私:もうひとつは「あなた自身の信用力」。つまり年収・勤続年数・借入状況などの属性だな。
高年収 or 安定職(公務員・上場企業)だと、“信用貸出枠”が上乗せされることがある。
さくら:つまり「人の信用力」と「物件の評価力」どっちも高ければOKなのね!
私:うむ、それがまさに“ダブルで担保”ってわけさ。
⚠️ 注意!フル・オーバーローンの落とし穴
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毎月の返済がギリギリでキャッシュフローが残らないことも
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オーバーローン分は無担保扱いなので、金利が高めに設定されることが多い
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出口(売却)でローン残債が上回る=売りたくても売れないパターンも…
さくら:怖…たしかに借りられるからって飛びつくのは危ないかも。
私:そう。だから“借りられるか”じゃなくて、“借りても回るか”が重要なんだ。
✅ まとめ|フル・オーバーローンを狙える条件
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✅ 物件の担保評価額が購入価格を上回っている
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✅ 買主の信用(年収・勤続・借入状況)が高い
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✅ 金融機関との関係性や交渉もプラスに働く
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✅ 借りた後もキャッシュフローが回る設計にする